「人と話すの本当に苦手・・・」
「雑談とか何話せばいいんだよ・・・」
家族や、昔からの友人、それなりに慣れた人なら会話は問題なく出来る。
でも、そこまで親しくない人や立場が違う人相手だとそうはいかない。
そんな人のための本、読んでみました。
人は話し方が9割
まず前提として、この本は話術のテクニックを学ぶ本ではありません。
どちらかというとマインドを学ぶ本というイメージでしょうか。
話すんじゃねえ、聞くんだ
話すのがうまい人のイメージとはどういうものでしょうか?
- 深い知識があって、どんな質問にも答えられる
- 抜群のユーモアで、周りを笑いの渦に巻き込む
- どんな話にもオチをつけて、相手を納得させる
挙げてみると確かに誰もが羨むような素晴らしい才能です。
ですが、このようなものは一朝一夕で身につけられるものではありません。
僕の友人に、とんでもなく面白くて初対面の人だろうが、顔馴染みだろうが会話をはじめれば笑わせてくれる、そんな凄まじいユーモアを持った人がいます。
何の気なしに、「なんでそんなに面白いのか」と聞いてみました。
帰ってきた答えは、
めちゃくちゃ努力したよ。つまらないこと言った時とか、空気悪くした時は今でもノートにメモ取ってる。もちろんウケた時もね。そうやってこの時はこのパターンをみたいな感じでやってるってのはあるよ。これマジで内緒ね、恥ずいから笑
まさかの答えがきて目をひん剥きました。
ナチュラルボーン面白い人かと思っていたら、努力の成果だったなんて。
ちなみにそれは10年以上も続けているそうで。
ただただ相手の話を聞けばいい
才能の差はあると思いますが、そんな大変なことを10年続けるのは困難です。
それに、大半の人はそこまで求めていない。
だからこそ僕たち凡人がうまく話す方法は、
相手の話を聞く
これだけです。
もちろん聞くときの姿勢や反応の仕方は大事です。
「⚪︎⚪︎なことがあってさー」
「⚪︎⚪︎?何があったの?」
「ーーーって感じでね、△△じゃない?」
「それは△△だな。その後どうしたの?」
まず一番手っ取り早いのは、このようなオウム返し方を使うことです。
何この浅い戦術・・・みたいに思う方もいるかと思います。
ですがこれは、まだ知り合って日が浅い人とか、初対面の方に効果的な方法です。
深い仲の相手だったらそもそも話すことについて悩むこともありませんからね。
話のとっかかりは、食事・地元・仕事の話題とかでいいと思う。
安心感を提供する
この記事を読んでいる方は、恐らく話すのが苦手な方でしょう。
でも、あなたが会話したいと思っている相手もまた、話し下手という可能性は高いです。
経験則ですが、話すことが得意だと自信を持って言える人ってかなり少なくて、みんな同じように悩んでいるのではないでしょうか。
だとしたら、同じように話し下手の相手が求めてるものって?
それは、何も言っても否定されない雰囲気です。
何を言っても否定してくる、あるいは言葉選びを慎重にしないと地雷を踏む可能性がある。こんな人相手に楽しく話すのって、5教科500点取るのと同じくらいの難易度じゃないですか?
じゃあ、ニコニコ笑って頷いて話を聞いてくれたら?
エンジンフルスロットルでポンポン言葉が出てきちゃいそうですよね。
このことから考えると、
結局みんな、優しい人が好き
さらに極論の例を挙げます。
人気芸人のさらば青春の光・東ブクロさんは、とある記事で、「話しやすい雰囲気を作るのがうまく、誰に対しても優しい」と絶賛されていました。
ですが本人は、「誰に対しても優しいのではなく、人に興味がないだけ。聞いてれば勝手に喋ってくれるから楽」とぶっちゃけ。
身も蓋もないのですが、相手が話しやすくするためには、話に興味がなかろうが笑って頷いていればいいんです。
それで相手が安心して話せれば、自分の感情はともかく盛り上がっているようにみえるでしょう。
正しい話より好かれる話を
雑談で大事なのは、言葉のキャッチボールを続けることです。
もし、会話中に相手がぽろっと悩みを打ち明けたりしたときあなたならどう返しますか?
ここでやってはいけないことがあります。それは、
正論で返すこと
正論を言って何が悪いのか、と思うかも知れません。
でも、悩んでる人もなりたくてその状況になっているわけではないのです。
例えば痩せたいと思っている人に、
食事を減らして運動すればいいじゃん
と言うのは厳しすぎると言うか、愛がないと言うか。
これを伝えるにしても、小出しにしたり順番を考えたり、言い方を変えたりすれば、相手も「うっ・・・」とはならないでしょう。
雑談の場では正論は言わなくてもいいです。相手が求めている事は以下ですから。
- 都合のいい反応
- 賛同
- お得な情報
痩せたいと言う悩みに対して
都合の良い反応→痩せるのってなかなか難しいよね。
賛同→自分もダイエット始めたいと思ってたんだ!
お得な情報→ウエストに効くいいダイエット器具があるんだよ、知ってる?
正論を突きつけられたら、それがいくら正しい事でも同時に自分が批判されていると感じるものです。
少なくとも議論の場以外で正論を突きつけるのはやめたおいたほうがいいでしょう。
たまにいるよね、論理マン笑
話し辛いなら沈黙でいい
会話を続ける方法はわかった。
そもそもとっかかりの会話すら始められない相手もいるんだけど!?
そう言う相手への対応はこれ。
沈黙でいても表情は穏やかにいる
会話というのはキャッチボールが基本です。
相手に話す気がない場合はどうすることもできません。
そんな相手に気を遣うと自分が消耗してしまいます。なので、口角をあげ微笑んでおいて、「私は敵ではありません」と隙を作っておく。
相手が話したくなったらいつでもどうぞという姿勢を保っておけば、悪い印象は与えないでしょう。
ヤバいやつからは逃げる
相手が喋らない理由はいくつかあります。
- 会話が苦手
- 相手に興味がない
- 緊張している
- 自分の立場が上なので、相手に気を遣わせようとしている
どの場合もとりあえずは喋らなくていいと思います。
しかし、「自分の立場が上なので、相手に気を遣わせようとしている」場合は黙っていたら怒り出す可能性が高いです。
そんな相手からは、物理的に離れましょう。
離れられない場合は、絶対にオドオドしないことです。奴らは獲物を見つけたらとことん追い詰めてきます。
同じ職場、友人グループ、家族にこういう人間がいたのなら早々に逃げましょう。
精神的に病んでしまったら元も子もありません。楽しく会話をするには健全な精神が重要ですからね。
ヤバいやつはおじさんに多いぞ!
まとめ:付き合い浅い相手には浅い戦法でいい
結論、会話をうまくするには相手主体。
聞きに徹するのが非常に重要です。
ここまで読んでくれたかたは正直、「浅すぎるんじゃね?」って思ったんじゃないでしょうか?
これはあくまでも、知り合って日が浅い人向けの会話術です。
深い仲になりたければ、これまで書いたことの逆をやる必要性もでてきます。
要は、議論することでお互いの考えをぶつけ合いより相手を理解することで仲が深まるということです。
最後になりますが、もう一度。
付き合いが浅い相手には、相手主体で会話をして関係を構築していく。
この記事を読んだあなたの人生がいい方に変わって行くことを祈っています!!